ゴキ山さんは同じ。

 

 


今にも命が危うい時のゴキ山さん。
種の存続に向け命がけで卵を産み付ける。


どうせなら生まれ変わる方向へ行けないのか?
そんな意地悪を思ったのは、私でした。


彼等にも命がある。


出来る事なら手つかずでいてもらいたいけれど、
そういう訳にもいかない。


そんな時、彼等は種を守る。
自分たちの未来の為に。


今の命と引き換えに。


人間は、そんな事をしないよね?
なぜなら人間は、人間だけは、


命の危機的状況下に身を置いた時。
それ迄の過ちを悔い改めたいと思う事が出来る生き物だからです。



その思いはとても美しいので、
まばゆくてまぶしいのです。



ゴキ山さんの最後は、どこまで行ってもゴキ山さんですが、
人間の最後は、人間だけが生まれ変われる事により、
全く別の光景として、私たちの目の前に現れます。



お亡くなりになられてから、
そのお姿は、薄いベールに包まれたように透明感のような感覚で、


どこか近寄りがたくなるものです。



私達は、ゴキ山さんではないのです。
私達は、生まれ変われる生き物なのです。



恐らくですが、地球上で人間だけが思うように動き回りながら、
何物にでも変身出来るのだと思うのです。



理想を書けば、きれいごとに見えますが、



ゴキ山さんのように、命の危機的状況下で、
種の存続に走る一方で、



私達人間だけは、全く新たな形態で次世代に繋げられる。
何物でもなく。



新しい心、魂として。




それは、生れ変わり。



危機的な状況下。(緊急事態)


生き物たちは、こぞって種の存続に走りますが、
今迄と同じ形態で未来に繋げてみても、


ゴキ山さんは、同じ。


もしも彼らの脳に生まれ変われる細胞が組み込まれていたなら・・



彼らの未来は、今よりも至福であるに違いない。




もし、彼らの脳に思考の選択が可能な脳があれば。
彼らの姿は、どうなっていたいのだろう?



そんな事を、考えていると。


私達人間という生き物は、とてつもない可能性に覆われた生き物である事を
改めて再確認出来た。



私達人間だけに与えられた思考出来る脳を、


この危機的状況下。




未来の為に使わずにいれるだろうか?






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